国宝社でできること
国宝社でできること
- 1日10万部以上の書籍を製本できます
- 判型は、B6~A4のサイズが製本可能です。その他のサイズや変形判はご相談させて頂きます
- 文庫本(A6、新書)の製本を行っているため、64P(32Pの2丁掛け)もできます
- カバー、帯、スリップ、チラシ投込みなどの作業もできます
- 指定の梱包形態(完全梱包、小口帯、天地帯)、スタンプ(書名、ISBN、刷数など)、その他指定の荷姿をおつくりできます
- CD貼、入紙作業、段ボール詰め作業などもできます
- 取次店への配本、関東圏内への納品もできます
国宝社 板橋工場 見取り図
見取り図の色がついた部分をクリックすると詳細が見られます。
- … ① 切る
- … ② 折る
- … ③ 貼り込む
- … ④ 綴じる
- … ⑤ 仕上げる
- … ⑥ 手作業
- … ⑦ 納める
見取り図にある番号か、
上記の番号をタップして詳細をご覧ください。
切る
所定の大きさに断ち切ります。
断裁(だんさい)は、大きな包丁で1度に500枚以上の紙を切る工程です。
主に、本の中身(本文)、表紙、カバー、帯、見返(表紙と本文の間にある色のついた遊び紙)を切ります。
上記の材料は弊社へ、大きな紙の状態(全紙サイズ)で入荷されます。
なぜ大きな紙の状態で入荷されるかというと、印刷時に1枚の紙へなるだけ多くのものを印刷したほうが納期、コストが抑えられるためです。
しかし、全紙のままの大きさでは次の工程の機械で作業できません。
そのため、弊社では断裁という工程が必要となります。
断裁工程では、切る前に機械を利用し紙を揃え、紙の目、紙の最大寸法、仕上がりのサイズを計算して断裁し、余白を切り落とします。
一度切った紙は元に戻す事が出来ないため、とても神経を使う工程です。
かつ、断裁精度により次工程での作業のやりやすさが左右されるため、大事な工程でもあります。
折る
断裁された紙を仕様にあわせて
折りたたむ工程です。
折(おり)は、断裁された紙(刷本:すりほん)を、決められた順番どおりに折りたたむ工程です。
1時間に10,000枚ほどの紙を折る事ができます。
決められた順番に折る事で、1ページ、2ページ、3ページとページがそろっていきます。
折る対象の紙は、紙の厚さ、紙のこし、印刷された内容により細かな判断と技術が必要となります。
例えば、見開きページの場合は左右のページにズレが少なくなるよう細かな調整を行ったり、
黒1色などの印刷物を折った後は、機械のベルトへ印刷インクが残るため、そのまま次の「折」を折ってインクが付着し汚れとならないように、ふき取り作業を行うなど慎重な作業が必要になります。
通常の「折」以外にも、書籍の口絵(最初のページなどにあるカラー印刷されたもの、付録や地図)として利用される「Z折」「小口折」などの折り方も行えます。
貼り込む
紙と紙を貼りあわせ、製本工程で
作業しやすい状態にする工程です。
貼込は紙と紙を糊で貼り合わせる工程です。
1か所で1時間に3000枚以上の紙を貼り合わせる事ができます。
後の工程で紙をページの順に並べる作業(丁合)を機械で行いますが、並べる際にペラ(1枚もの)や見返などは薄すぎて1枚のみを機械で上手くとる事ができません。
そのため、他の厚みのある折と貼り合わせてから丁合を行います。
弊社では、貼込する際に、上下が逆さになってないか?など正しく作業が行われているかをチェックするため、貼込機にカメラ検査装置が設置されています。
綴じる
本文と表紙を糊で接着し
本の形にする工程です。
製本は、その名の通り、印刷物を製本加工する事で、本の形にする工程です。
1時間に6,000冊以上の製本が可能です。
最初に前工程で行われた印刷物を人の手で機械へセットし、機械で1冊分のページ順になるよう並べます(丁合工程)。ページが抜け落ちる「落丁」や、ページ順が本来の順番でない「乱丁」を防ぐために、厚み検知器やカメラ検査装置が設置されています。
次に丁合工程でページ順に並んだ印刷物と表紙を糊で合体させます。
合体させる作業は機械を使って行いますが、本が壊れないように糊を使いすぎると、糊がはみ出て不格好な本になってしまうので、適切な糊の量をコントロールしながら作業しています。
また、落丁や増丁を防ぐためグラム単位で重さを量る重量検査装置によるチェック、表紙が逆さになってないか?などのチェックをするカメラ検査装置が設置されています。
装置だけでなく、各工程でチェック項目を元に15分毎人の目による検品を行っています。
最後に、背表紙以外の三辺を断裁して本の形へ仕上げます(三方断裁)。
仕上がりサイズ、本の厚さ、表紙のすべりやすさなどに応じてセットする内容を変えています。
仕上げる
出来あがった本(裸の状態)に、
カバー・帯・スリップなどの付属品を
装着する工程です。
トライオートは出来上がった本に付属するものを機械で装着する工程です。
1時間に5000冊以上の本に付属品を付ける事ができます。
装着できる付属品は、本の中に挟み込むハガキやしおりなどの宣伝物、
本にかけるカバー、帯などがあります。
工程作業中にキズ、汚れ、本のページの一部が折れ込んでいないかなどの検品もしながら作業を行います。
検品作業後に、クラフト包装にて指定の部数毎に本を包み、
納品先ごとに決められた内容で出荷物として荷姿を整えるのもこの工程で行います。
手作業
手作業にて 1.束見本、2.見本作成、
3.その他手作業を行う工程です
①束見本
束見本は作製予定である本と同じ材料、ページ数で製本したサンプルのことです。
紙の種類によって同じページ数でも本の厚みが変わるため、
重さや見た目など本の全体的なイメージを掴むために作成されます。
カバー、帯などのデザインも束見本を元に作成されます。
②見本作成
見本とは国会図書館に保存されるもの、著者や製作関係者などへお届けするものです。
お届けする前に出来上がった本の最終確認を人の目で行い、
担当者様毎に梱包を行います。
③その他手作業
お客様の要望に応じて、付録CDを決められた位置へ手貼りする作業や、問題集の解答用紙を挟み込む作業を行っています。
その他の手作業を行った実績もございますので、ご相談くださいませ。
これらの手作業は知識、経験値だけでなく、
小さなキズや汚れなどを見逃さない検品力も必要とされます。
納める
弊社専属トラックにより納品します。
弊社専属トラックにより取次店への配本、指定された納品場所への納品を行います。
専属トラックのため、繁忙期でも安定した納品が行えます。
また、協力会社様の協力により物量が多くなった場合は、トラック数を増加し対応可能です。
納品だけでなく、指定された場所への引取も可能です。
多いときは10台以上のトラックを配車しながら、納品漏れがないよう早めの確認、
納品後の電話確認、伝票確認などを徹底し対応しています。
基本は関東圏内のみとなりますが、遠方の場合はご相談くださいませ。